今回は私の所属しているゴルフ場の先輩研修生がプロテストから帰ってきた話をしようと思います。
前回の話を読んでいない人はこちらから↓
私のコースの研修生で、最終プロテストに行った人が2人います。
最終プロテストに言った2人の先輩はどうだったのでしょう。
それでは見ていきましょう。
夏はプロテストやQTで忙しい。
夏になると上手い研修生はプロテストを受講します。
研修生の目標はプロテスト合格なのは言うまでもありません。
プロテストは、プレ予選、1次、2次、最終と4段階あります。
私はまだ研修生にもなっていない練習生ですが、私のいたコースでは私以外はみなプロテストを受講していました。
プロテストは5月から始まり、最終テストが8月の終わりにあります。
受講費用だけでもかなりお金がかかります。
プレから最終まで行ったとして受講料だけで30万ほどかかります。
これに加えて、練習ラウンドや宿泊代、プレーフィー、交通費等がかかり、合格したとしても入会金約50万かかります。
つまりプレ予選から通ったとしたら100万以上はかかります。
普通に考えると、親の援助なしで研修生をしていたらとてもではありませんが払えません。
研修生は、とりあえず受けて通ったら通った時に考える様にしている人のほうが多いと思います。
ってか無理です。
研修生の給料はどのような契約かにもよりますが、多くても20万円ほど。
つまり多くて約年間250万です。
その中から生活をしてさらに100万以上かかるのは無理な話です。
実家に住んでいるなら何とかなるのかもしれませんが、一人暮らしだとかなり厳しいです。
で、今回の話の中心である最終プロテストまで行った2人ですが、2人共貧乏な感じはそこまでしません。
仕事に来るのは週のうち2日か3日ほど。
そのほかの日は、練習をしに来たり、有名なコーチについてレッスンを受けていると言っていました。
ミニツアーなどの試合にも出ています。
ゴルフの腕前は当然上手いです。
研修生だとあなどってはいけません。
研修会では常に上位。
殆ど60台で回ってきます。
むしろ何故プロになっていないのか不思議です。
私の地区の研修会の2位と3位がこの2人でした。
後に分かることですが、私の地区の研修生は上手い人が何故か多かったのです。
プロになれるのは毎年50名ほど。
それが私の地区だけで毎年の様にプロが出ていました。
ちなみに私の地区は1つの県の中に数地区が入っている場所。
その地区の中でこれだけプロを誕生させている地区も珍しいです。
で、やはりこの2人も私から見ても他の研修生よりも上手かったです。
1人はショットの切れ味が抜群によく、特にロングアイアンを持たせたら天下一品のショットメーカーです。
もう一人はショートゲームが上手くオールラウンドプレーヤー的な感じです。
当然このレベルの人たちはアマチュアからると苦手なショットがない様に見えます。
ショットを見てもトーナメントに出ているプレーヤーと何が違うのか分からないレベルです。
そんな2人が今年は絶対プロになるという気迫でプロテストに望んでいました。
ちなみに部活気分でいるならやめてしまえと言ってくれた先輩もこのうちの一人です。
期待の先輩2人が最終プロテストから帰ってきた。
私はプロテストを受けられるはずもなく、いつもと変わらない日常です。
まぁプロテストに行っていない研修生は毎日同じ事の繰り返しです。
所属プロからは毎日先輩研修生の結果を聞いていましたが、正直みんな最後までどうなるのか分かりません。
そして最終日が終わり、その日の私がコースを回って上がってくると2人の先輩がプロに報告するために帰って来ました。
「結果はどうだった?」
所属プロが尋ねます。
結果は2人共通らずに帰ってきました。
私は遠くでしか見ていませんでしたが、先輩の目からは涙が流れていました。
先輩の決断!
落ちた日は先輩2人はプロに報告だけしてすぐに帰っていきました。
先輩の年上の研修生が声をかけていましたが、下っ端研修生は声をかけられる雰囲気ではありません。
その先輩が仕事に来たのは数日後。
それからはいつものような雰囲気です。
しかし、最終テストまで行ったうちの1人の研修生から驚きの言葉が。
誰も止める人はいませんでした。
私が入ってはじめての辞める人だったので、私は驚きましたが他の人はどう思っていたのでしょうか。
理由は地元に帰り、そこでゴルフをやるそうです。
もう一人の最終テストまで行った先輩は、このまま続けていく事になりました。
まとめ
プロを目指すには皆それぞれ思いがあります。
特にプロになれるかどうかの瀬戸際にいう人の思いはかなり強いことでしょう。
プロテストやQTがある夏から秋はこのように決断をする人が多くいます。
その後地元に帰った先輩はプロテストに合格はしなかったもののレッスン会社を立ち上げて成功しています。
それでは。