今回はあなたの酒のツマミになる惨めなゴルフインストラクターの話をお伝えしていこうと思います。
将来レッスンプロになるんだ！と夢見る少年は今すぐこのサイトから離れるんだ！
この話は夢見る少年が聞く話じゃない！
普通のサラリーマンが、底辺の人種を見て「あの様にならなくて良かった」と安心するお話です。
昔に「世界がもし100人の村だったら」という本が流行りましたよね。
あの本と同じ感覚で読んでもらえればOK牧場！
あの本は、自分よりも可愛そうな人が世界には沢山いるから、自分は恵まれていると思える本です。
言わば、恵まれた側の人間のための本！
これから普通のサラリーマンのあなたがゴルフインストラクターじゃなくて良かった。会社の不満も沢山あるけれど、俺は幸せかもしれない。と思ってくれたら幸いです。
お酒の用意は出来ましたか？
それではゴルフインストラクターという職業につくとどうなるのか覗いて行きましょう。
ゴルフインストラクターになる人
まずはどの様な人がゴルフインストラクターになるのでしょうか？
多いパターンは
トーナメントに出ていたけれど今は諦めた人
プロゴルファーになってトーナメントに出たかったけれど、叶わなかった人。
ゴルフ部でゴルフ業界に進みたかった人。
ゴルフレッスンプロを目指した人
ゴルフが好きで転職を考えている人
ざっくりこんな感じです。
ちなみに2020年現在でレッスンをしている人は1万人以上いると思われます。
イメージしやすいのは、トーナメントに出ていた人やトーナメントに出たかったけど、限界を感じてレッスンをする人だと思います。
ゴルフだけでなく、他のスポーツでもこの様なパターンはよくあります。
ただ、雇われという点だと、トーナメントに出ていた人はあまり多くはありません。
スポット的に数回トーナメント出場などではなく、年間を通してトーナメントに出ていた人がレッスンをする場合、雇われではない場合が多いからです。
トーナメントに出ていた様なプロゴルファーはすでに金持ちのお客さんがいて、その人やその仲間を個人的に見てお金を稼いでいたりします。
もしくは誰かに出資してもらってゴルフスクールを立ち上げる事も多いです。
初めからレッスンプロを目指す人は、親が練習場を経営していたり、ゴルフ部に入って上手い人が沢山いたから、トーナメントではなくレッスンを目指す人などがいます。
中には大人になってからゴルフと出会い、好きだから仕事にしようと転職してくる人もいます。
私はレッスンをやり始めるまでは信じられませんでしたが、この様な理由でレッスン業界にくる人もいます。
雇われゴルフインストラクターの給料は？
ここでは通常のレッスン業務がメインの場合を想定して書きます。
中にはゴルフ場の支配人になれる様な優れた人もいますが、それは省きます。
固定給なのかインセンティブがあるかで違いがありますがざっくり書いていくと
約250万から500万程度
そこまで悪くないと思った人もいるかも知れませんね。
ですが、普通のサラリーマンより様々な面で厳しいので最後まで読んでくださいね。
週に5日働くパターンでほぼ、この位の給料です。
500万貰っている人は1割もいないと思います。
多くのインストラクターが300万円台です。
雇われの場合は8時間拘束から14時間拘束くらいまでバラバラです。
ちなみに、雇われだと正社員の人は少ないです。
全体の1割位ではないでしょうか。
その他は契約社員や業務委託、バイト扱いです。
正社員でも通常のサラリーマンの様にボーナスや退職金が出ない場合の方が多いです。
業務委託やバイトの場合は個人事業主としてやっているので、自分で健康保険料や税金などを払わなくてはなりません。
サラリーマンをやっていると気づきにくいと思いますが、年金や退職金、保険料の負担や有給、ローンが組める確定申告は会社がしてくれるなどメリットは沢山あります。
雇われゴルフインストラクターの辛い事
まぁ、ここまでは何となく予想出来る人も多いと思うので、メインはここからです。
まずはお金の問題から。
仮に業務委託だとして給料が年間300万円だとしましょう。
12ヶ月で割ると25万円です。
ここから税金や健康保険などを自分で払うと約20万円。
これが使えるお金です。
サラリーマンの様に給料が上がる事はあまり多くはありません。
つまり、20代でも50代でも給料はほぼ同じです。
20代で20万なのは、おそらく普通でしょう。
ですが、50代で20万はちょっとキツくないですか？
退職金も有給も無し！
普通は大型連休は嬉しいと思いますが、もしレッスンを1週間休んで良いと言われたとしても、その分給料が出なくなるだけです。
1人ならまだ良いですよ。
ですが、結婚して子供がいたら？
子供1人育てるのに2000万かかると言われていますよね？
退職して2000万の貯金が必要だとも言われています。
個人事業主ですから家を買うためのローンを組むのも難しいですよ。
それに年金もサラリーマンより少ない。
25万の給料でどうやってそんなに貯めるのですか？
ちょっと気になったのでシュミレーションしてみます。
25歳から65歳まで40年間働いたとします。
先程お伝えした子供1人育てるお金と退職後のお金合わせて4000万円かかるとします。
4000万貯めるのに1年で100万円貯めなくてはいけません。
月にすると毎月約8万3千円。
20万しか使えないのにこの金額を貯金できますか？
お金が他にも色々かかります。
車を買わなくてはいけないし、結婚式費用や、親が介護が必要になったらその費用。
恐ろしくて考えたくもありません。
私は今考えた所で、正直どうすれば良いのか思いつきません。
この先ずっと同じ給料。
将来上がる事はほぼない。
今出来るのはいつも通りゴルフレッスンを長時間やり、仕事場までの往復と家に帰ったらすぐに寝る生活。
移動時間を含めて拘束14時間も拘束されたら、次第に考える事すら出来なくなってきます。
ゴルフインストラクターに必須なのは、商売道具であるゴルフクラブやゴルフ場に行くための車です。
ゴルフクラブは高いですよね。
まぁ、クラブは一度買ったらしょっちゅう替える物では無いから良いとして、車は必須。
雇われている会社にもよりますが、ラウンドレッスンはインストラクターの車でお客さんと乗り合わせていく事もあります。
そうなるとバッグが4つ積める大きさの車でないとキツイ。
その様な車は値段や維持費が、比較的高くなります。
インストラクターである以上、生徒さんの前で見本のショットを打つ事もあります。
その為、自分のゴルフのレベルを落とさないためにも、定期的な練習やラウンドも必要でしょう。
ゴルフが安くなったとはいえ、それなりにお金もかかります。
仕事面での辛い事
仕事面でも辛い事は沢山あります。
まず、勤務時間が長くなる傾向にあります。
サラリーマンのように9時から5時までという人は稀です。
まぁ、今のサラリーマンでも9時から5時の人は稀なのかもしれませんが。
レッスンの需要は午前中と夜が多くなります。
なので、丸一日練習場にいるようになります。
もちろんレッスンの生徒さんが来やすい土日は休めません。
土日が仕事なので、友達や彼女、奥さんや子供と一緒に遊ぶ時間が取れないのです。
それにゴルフレッスンをするという事は体が資本です。
もし、病気などで休んだらその分稼げなくなります。
インフルエンザのような病気になると、その月の給料は大幅に下がってしまいます。
骨折などしたら最悪クビです。
それを考えると、危険だと思われるスポーツはできません。
例えば冬のスキーやスノーボード、アイススケートなどは極力避ける人が多い印象です。
レッスン内容
どんなにゴルフが上手く、自分の理論に自信があっても、会社に合わせる必要があります。
実はこれが、かなりキツイ。
特に月謝制で何回来ても良くインストラクターも固定されていない様なスクールだと尚更。
その会社なりのゴルフ理論があるはずです。
それを変だと思っていてもやらなくてはいけないのに、違うインストラクターの意見も聞きながらだと最悪です。
例えば、自分はインパクトで腕を変えさせたく無いのに、違うインストラクターは腕を返せと教えている。
こうなってくると、教える事が矛盾してきます。
そうなると、生徒さんを上手くしたいのに、それが出来ず悩みます。
もちろん最善の方法を考えるのですが、会社の理論や前に教わっている事との矛盾がない様にしなくてはいけない。
下手に自分の意見を言うと、前のインストラクターと言っている事が違う！とクレームになります。
最近は何でもパソコンやスマホで情報を得られます。
YouTubeでは違う事を言っていたとか、先生の言う事をやってみたが前より当たらなくなったとか反論してくる人もいます。
違う人の理論が知りたいのならその人に習いにいけば良いし、数球やってみて当たらなくなったと言われても…
こちらは会社に雇われているので、会社の理論と違う事は言いにくい。
こうなってくると、無難な事しか言えなくなります。
その辺の占い師と一緒。
漠然とした事を言って、その人が勝手に解釈していきます。
来月重大な事が起こるでしょう。と言われればちょっとした事でも重大に感じるのと同じ！
案外占い師に転職出来るかも（笑）
もちろん、この様なスクールでも先生を選んでくる人には、ある程度自分の理論を言えます。
ですが、会社で雇われている以上、サラリーマンと同じように、違うと思っていても逆らえない部分も多くあるのです。
会社によってはクラブを積極的に売れと言ってくる会社もあります。
酷い所になるとレッスン内容よりも生徒さんにクラブを売るのが目的のような所もあります。
ノルマを決められたりすると、本来は売りたくは無いのに売らなくてはいけません。
ラウンドレッスン
インストラクターは実際のコースでラウンドレッスンもやります。
会社によっては生徒さんを車で乗せていく場合があります。
レッスン中だけでなくゴルフ場への道中も会話を楽しんで貰うために気疲れします。
生徒さんは色々な期待をしてきます。
レッスン内容はもちろんですが、インストラクターがどの様な球を打つのか楽しみにしています。
その辺の事はこちらの記事でも書いています↓
ラウンドレッスンで辛いことに天候があります。
本来楽しむ為のゴルフなのだから、雨が降ったらキャンセルにしたいです。
無理に連れて行って、ゴルフが上手くいかず、レッスンも満足に感じなければ二度とラウンドレッスンには参加しないでしょう。
しかし売り上げの関係から雨でも開催中止にならない場合の方が多いのが現状です。
その他
ゴルフインストラクターは年齢関係なく、同じ仕事量を与えられます。
２０代の頃は良くても５０代になれば体力は落ちてきます。
長時間立ちっ放しでレッスンするのはかなりキツイかと思います。
ゴルフレッスンをする人は勘違いしている人も多くいます。
特に違う職業から転職してくる人。
本気でプロを目指したことのある人なら良いのですが、勘違いアマチュアも多く転職してきます。
７０台も出ないのに上手いと勘違いしてレッスンできると思ってやってきます。
で、そのような人が人気だったりすると、残念な気持ちになります。
もちろん、その人なりに努力しているのでしょうが、その人より上手い生徒さんもいたりするので、本気でプロを目指してやってきた人からすると疑問が絶えません。
一般のサラリーマンで例えるのなら、転職してきた無資格の人がすぐに自分より上の立場になるような事です。
長年会社で頑張ってきたのに何だったのかと思います。
私がこのように思うので、ツアーに出ていた事がある人や、それに近い人で人気が無かったりすると、この思いは数倍強いと思います。
ゴルフレッスンをする人は自分に自信を持った体育系の人ばかりです。
ひと昔前に比べるとかなり、体育会系の色が薄れて来ましたが、未だに残っています。
まとめ
いかがだったでしょうか？
ゴルフインストラクターは一般の会社員よりも厳しい事の方が多いです。
さすがに、ネットカフェで暮らすような低収入まではいかなくとも、それなりに低収入です。
その為、結婚している割合も会社員より少なく、ローンが組めないなどデメリットが多い職種です。
成功すれば有名でお金持ちになれますが、今回紹介した話の方が多いです。
ゴルフインストラクターになりたくて入ってきたけれど、辞めていく人もかなり多いです。
もしゴルフのレッスンをしようと考えていたら良く考えてみる事をオススメします。
あなたのお酒が美味しく飲めたとしたら本望です。
それではより良いゴルフライフを(^^)/
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