あなたはゴルフのグリーン上でマナーがあるのはご存じですか?
もしかしたら知らず知らずに同伴プレーヤーに対して失礼な振る舞いをしている可能性があります。
こんな風に言われたことありませんか?
「ラインを踏まないで」
とか
「マークお願いします」
とか
「マーク1個分右にずらして」
とかです。
初心者の人からすると
「???」
って感じだと思います。
もしかしたら怒られたことがある人もいるかもしれません。
何も悪い事していないと思っているのに、怒られたらストレス溜まりますよね。
例えるのなら、あなたが家族の為を思って親切に部屋の掃除をしてあげたとします。
あなたは家族の笑顔を見たくてゴミを捨て頑張ってピカピカにしました。
家族が帰ってきて、驚いています。
「椅子の上に置いてあった新聞は?」と聞かれたので
捨てたよ。と伝えたところカンカンになって怒りだしました。
あなたはこの時「???」ってなると思います。
「親友が新聞に載ったから後で切り抜いて保管しようと思っていたのに」
そんな大事な事早く言ってよ~。
きっとこう思いますよね。
ゴルフのマナーも同じです。
大切な事なのに誰も教えてくれない。
怒られてから初めてマナーの大切さに気づく人が多いのが現状です。
ゴルフにはいくつものマナーがあります。
日常生活でも意識するのが普通の事もあれば、ゴルフ場だけのマナーなどもあります。
今回は「グリーン上のマナー」について説明していきたいと思います。
グリーンのマナーとは。ゴルフは難しい
それではグリーン上のマナーについてお伝えいたします。
- カートを降りる時に他の人がパターを持っていなかったら持って行く。
- クラブはグリーン上に置かない。
- ピッチマークを直す。
- グリーン上では走ったり、足を引きずらない。
- 打つ人以外マークをする。
- マークを動かしたら打つ前に戻す。
- 他人のパッティングラインを踏んだり横切らない。
- 打つ人の視界の入らない場所で待つ。
- ボールを拾うときはカップから離れて拾う。
- ピンはグリーンの外に置く。
- OKのルールを覚える
- 旗を抜いて持つときは風でパタパタしないように持つ。
- スコアはグリーン上で書かずにカートに戻ってから。
なんか沢山ありますね。
覚えるのは大変かと思いますが、覚えてしまえば一生スマートなゴルファーだと思われ信頼を勝ち取ることが出来ます。
他の人以上にマナーを知っているだけで得をするのです。
一つずつ解説していきます。
カートを降りる時に他の人がパターを持っていなかったら持って行く。
今はセルフプレーをする人が多いかと思います。
セルフで回るのなら、もしあなたがグリーン奥のカート停止位置までカートで運転したのなら全員分のパターを持っていきましょう。
もちろん、一緒にカートに乗っている人がいればその人はパターを自分で持って行くはずです。
パターと同時にグリーンでボールを拭くタオルも持って行ってください。
あなたがタオルを使用しなくても、ボールの汚れを気にする人は多いからです。
クラブはグリーン上に置かない。
あなたがパター以外のクラブを持ってグリーンに乗ったら使わないクラブはグリーンの外に置いてください。
出来れば、次の事を考えカートの方向のカラーに置いておくと忘れません。
カートとは逆のラフにクラブを置いておくと高確率でクラブを忘れるので気をつけて下さい。
ピッチマークを直す。
ピッチマークとはグリーンに落ちた時に出来た凹みの事です。
ボールマークとも言ったりもします。
ピッチマークが出来たら、グリーンフォークで周りを刺して、中央に向かって寄せるようにして凹みを直したらパターでトントンと均せば平らになります。
よくある間違いとして、グリーンフォークで周りを刺してから持ち上げるようにして直す人がいますが、これだと芝の根を切ってしまうので寄せるようにしましょう。
グリーン上では走ったり、足を引きずらない。
ゴルフのグリーン上では走ってはいけません。
急いでいても、足を引きずらないようにして移動して下さい。
ゴルフのスパイクは引きずると芝を痛めてしまいます。
移動する際には十分気をつけましょう。
打つ人以外マークをする。
グリーンにボールが乗ったら一番遠い人以外マークをします。
カラーはグリーンでは無いのでマークは出来ませんので注意して下さい。
マークのやり方は、ボールの後ろに(カップとボールを結んだ後ろ)マークを置いて、同じところに戻します。
マークを動かしたら打つ前に戻す。
他の人のライン上にあなたのマーグがあれば動かすかそのままにするか聞きましょう。
マーク平気ですかと聞けばOKです。
もしくは向こうから右に1個ずらして。と言ってくるかもしれません。
動かし方にもルールがあります。
右にずらす場合、何か遠くの木などを目印にして、マークからパターヘッドを置いてパターのトゥ側からヒール側にマークを移動させます。
相手が打ち終わったら必ず同じ手順で戻す事を忘れないようにして下さい。
あなたがずらしてもらった立場であれば、お礼を言う事を忘れないようにしましょう。
他人のパッティングラインを踏んだり横切らない。
これが一番大切なルールで初心者がわからないルールかも知れません。
詳しくは次の項目でお伝え致します。
打つ人の視界の入らない場所で待つ。
これはパターに限った事ではありませんが、打つ人が気になる所に立たない様にします。
ショットの時は打つ人の後方に立たないように気をつけますが、グリーン上では後方だけでなく前方も立たない様に気をつけましょう。
ボールを拾うときはカップから離れて拾う。
カップインしたボールを拾うときカップの淵を壊さない事はもちろんですが、カップの近くに傷が付くと球の曲がりに影響します。
ゴルフ場は大勢の人が周っているので、他の組みの事も考えカップから少し離れた場所から手を伸ばしてボールを拾いましょう。
ピンはグリーンの外に置く。
クラブと同じでピンを抜く場合はグリーンの外に置くのがマナーです。
OKのルールを覚える
グリーン上でOKと言われたことありませんか?
日本では進行を早めるためにOKというルールが存在します。
OKと言われたら打って入った事にしていいよ。というルールです。
なのでOKと言われたら1打追加してボールを拾って構いません。
あなたが4打目を打ってカップの近くにボールが止まったとします。
同じ組の人が「OKだよ」と言ったら拾うことが出来ます。
この場合のスコアは5打になります。
初心者にありがちなミスとして、OKを出されたらその打数を数えない事があります。
気をつけましょう。
コンペなどでは、1グリップOKというルールがよくあります。
これはカップからグリップ1つ分以内に止まったボールはOKにしていいよというルールです。
きちんとしたゴルフ競技では、カップインが基本ですので、OKは独自のルールだと思ってください。
旗を抜いて持つときは風でパタパタしないように持つ。
2019年のルール改正によりピンは抜かなくても良いことになりました。
しかし、中にはピンを抜いてほしい人もいます。
ピンを抜いてとお願いさせて、あなたがカップインしていたのなら、グリーンの外に置かずにあなたがピンを持ちます。
その時に風が吹いてもパタパタしないように手で押さえます。
フラッグが下を向くようにして逆さで持つと自然に持つことが出来ます。
GEN-TENから引用
スコアはグリーン上で書かずにカートに戻ってから。
全員がカップインをしたら速やかにグリーンを離れてカートに戻りましょう。
グリーン上でスコアカードを書かないようにしてください。
グリーン上でスコアを書いていると後続の組に打ち込まれる心配もありますし、プレーの進行が送れる原因です。
スコアはカートに乗っている時か、その他の余った時間で書くようにしましょう。
グリーンの読み方のコツ。パットのラインとは
グリーンの読み方って難しいですよね。
右に曲がるのか左に曲がるのか、どれくらい曲がるのかわからない事だらけです。
何か基準があればわかりやすいのにと思っている人も多いのではないでしょうか。
実はある程度基準があるんです!!!
まずグリーンのほとんどは受けグリーンとなっています。
受けグリーンとはティイングエリアから見てグリーンの手前から奥に向かって上りになっているグリーンの事です。
ってことは、シンプルなグリーンであれば、ティイングエリアから見てカップの右にあるボールは左に曲がるフックラインとなり、逆にカップの左にあるボールは右に曲がるスライスラインとなります。
ここ非常に重要ですよ!
図ではこんな感じです↓
これが基本です。
ところどころマウンドになっているので曲がり方が変わったりもします。
どれくらい曲がるかはグリーンの速さや芝目によって変わってきます。
グリーンに行く前に全体の傾斜を把握して、他の人が打ったボールがどう転がるのかを見ておくのがポイントです。
グリーン上では他の人の転がりを見ている人は多いのですが、アプローチの止まる時の曲がりをよく見ている人は意外と少ないです。
プレー中にこのような事をよく観察しているとある程度曲がり幅を予測出来ます。
パターのラインとはボールを打ってカップに入るまでの軌道の事です。
ライン踏まないでと怒られた人は、その人が打つと予想した軌道上を踏んでしまったという事です。
これはあなたがラインを読めるようにならないといけません。
先ほど書いたことを理解して経験を積むことでパットのラインがわかるようになります。
グリーン上のマナーとして、他人のラインを踏んだり跨いだりしてはいけません。
それとラインを読んでいる人の前を横切るのもマナー違反となりますので注意してください。
ゴルフのマナーでも特に重要な部分ですので、このことはしっかり理解しましょう。
マナーを知らないとこんな大変なことが・・・
マナーを知らないと恥をかくだけでなく、酷い時は怒られる場合もあります。
以前に記事を書きましたので興味のある人はこちらを読んでみてください↓
ゴルフ場で出会ったマナーに厳しいおじさん
まとめ
今回はグリーンに絞ってマナーをお伝えしました。
ゴルフはプレーの技術意外にも大切なことが沢山あります。
1日一緒にプレーすればその人がどんな人かある程度わかるスポーツです。
初めはマナーなんて面倒だと感じるかも知れませんが、マナーを知っているゴルファーはとても紳士的でスマートに見えるものです。
家では首元がヨレヨレで黄色いシャツなのか黄ばんでいるのかわからないような服で過ごして、鼻をホジホジしながらテレビを見ているあなたも、せめてゴルフ場ではスマートな紳士になれるように努力しましょう。
それではより良いゴルフライフを(^^)/