このような疑問に答えます。
レッスンをしていると毎年の様に聞かれる質問が「冬は飛ばないのですか?」です。
先に答えをお伝えすると冬は飛びません。
これはあなたの技術の問題ではなく、プロでも飛ばないので安心してください。
まずはこの事を覚えておきましょう。
しかし条件により飛距離を伸ばすことは可能です。
本記事の内容
ゴルフは冬になると何故飛ばないのか?飛ばない理由やどうすれば飛ぶようになるのか説明
夏と冬の飛距離の差
飛ばなくてもスコアをまとめる方法
それでは行きましょう。
ゴルフは冬になると何故飛ばないのか?
冬になればボールが飛ばなくなるのは心当たりがある人も多いのではないでしょうか?
冬に飛ばない4つの理由
・気温が低いため
・体が動かない
・厚着をするため
・ボールが冷えているから
冬にボールが飛ばなくなるの理由はこの4つです。
1つずつ説明していきます。
気温低いため
冬は気温が低くなります。
そうなると空気の密度が高くなります。
密度が高いと空気抵抗が増えて同じスピードで打ち出されたとしても密度の低い時と比べてボールは飛びません。
これは気温が低ければ低いほど密度が高くなるので飛ばなくなると言えます。
イメージし易いのがラフです。
ラフでも芝の密度は場所によって変わります。
芝の本数が少ないラフなら飛距離があまり落ちません。
反対に芝が密集しているラフなら飛距離はかなり落ちるでしょう。
当然空気なので目には見えませんが抵抗という意味では同じような感じです。
体が動かない
冬は寒く体が思ったように動かないことも飛距離が出ない原因です。
気温が低いことやボールが冷えているのも飛距離が落ちる原因ではありますが、夏と同じように動けていれば飛距離は少ししか変わらないはずです。
寒くて動かないのは冬なので仕方がない部分もありますが、体が動くようになれば極端に飛距離は落ちないでしょう。
考えて見てください。
どのスポーツでも競技の前に体を温めるのは常識です。
例えばボクシング。
体力のことだけを考えれば試合前はじっとしておいた方が良いはずです。
しかし試合前の選手を見ると必ず直前までウォームアップをして体を温めています。
これは野球やサッカーでも同じ。
控えのピッチャーでもブルペンでいつでも投げられる様に体を温めていますし、サッカーも試合直前まで体を動かしています。
夏は気温も高く早く体も温まりますが、冬はなかなか温まりません。
温まったとしても冬はすぐに冷めてしまいます。
ゴルフの特性上、ボールを打ったら次のボールを打つまで時間がかかります。
その間に体は冷えてしまうため体が動きにくいのが飛距離が落ちる1番の原因です。
厚着をするため
体が動かない理由の1つとして厚着をすることが上げられます。
体を冷やさない為に厚着をすればするほど、体は動きにくくなりヘッドスピードが落ちます。
ヘッドスピードが落ちないようにできるなら飛距離はそこまで落ちないでしょう。
ボールが冷えているから
ボールの温度が変わることで飛距離も変化します。
これは昔から言われていますが、最近はボールも新化しているので昔ほどの差はないという意見もあります。
面白い動画を見つけましたので載せておきます。
ツアーで戦う横田真一プロが検証している動画がこちらです↓
冷凍庫で冷やしたボールと、ホッカイロで温めたボールでどれくらい飛距離が変わるのかという検証動画です。
冷やしたボールはマイナス10°。
温めたボールは30°です。
気になる結果は
冷やしたボール
1回目285ヤード
2回目274ヤード
3回目284ヤード
平均281ヤード
温めたボール
1回目290ヤード
2回目288ヤード
3回目287ヤード
平均288ヤード
※小数点は四捨五入
このような結果になっています。
このようなことからも気温が高い方がボールも温まるはずなので飛ぶと言えます。
動画内でも言っていますが意図的にボールを温めるとルール違反となるので注意して下さい。
ポケットにホッカイロを入れてボールも一緒に入っている場合はおそらくOKだろうと言っています。
ゴルフは冬になると夏に比べどれくらい飛ばないのか?
冬のゴルフは飛ばなくなるのですが、気になるのがどれくらい飛ばなくなるのかという事ですよね?
ドライバーが250ヤードなら1割だと25ヤードなので225ヤード。
7番アイアンで150ヤードなら1割で15ヤードなので135ヤードといった感じです。
もちろん対策をすれば飛距離が落ちるのを防ぐことができます。
次はその対策をお伝えします。
冬のゴルフはどうすれば飛ぶようになるのか?
飛ばすためには先程お伝えした冬に飛ばない4つの理由の対策をすればOKです。
この中で対策できるのは3つだけ。
気温が低く空気の密度を変えるのは不可能です。
まぁゴルフには晴れ男や雨男という名の天気を操れる人間が存在するのでそのうち気温高い男も出てくるかもしれません。
信じるか信じないかはあなた次第!
まぁ対策できるのは
体が動けるようにすること、厚着をしないこと、ボールを冷やさないことの3つです。
まず簡単に解決できることがボールを冷やさないことです。
これはポケットにホッカイロを入れておき、一緒にボールも入れておけばOKです。
意図的に違う方法でボールを温めるとルール違反になるのであくまでもグレーゾーンですが、これで対策できます。
体を動けるようにするためには、厚着をしないことが大切です。
最近では薄くて暖かいゴルフウェアも多く出ています。
そのようなゴルフウェアを着ることで厚着になるのを防ぐことができます。
私のおすすめはアンダーアーマーのコールドギア↓
今までいろいろなインナーを試しましたが、アンダーアーマーのコールドギアが薄くて暖かいので冬の必需品となっています。
この上からゴルフウェアを着るだけでかなり暖かいので薄着でもプレーできます。
厚着をしてもスイング中あまり気にならないのが下半身です。
上半身を薄着にするために下半身の防寒はしっかりすることをおすすめします。
ゴルフは自分の番が回ってくるまで時間がかかるので自分が打つまでの防寒も大切です。
自分の番になったらすぐに脱げるような厚いアウターに手袋をするのがベスト。
体が動くようにするための行動も大切です。
スタート前のウォーミングアップはもちろんですが、打つ前にも息が切れないように注意しながら体を温めると良いでしょう。
軽く素振りをしたり、肩をぐるぐる回すだけでも体は動きやすくなります。
このような対策をすれば飛距離を落とさずに飛ばすことができます。
冬のゴルフでも夏より飛距離を出す方法
冬の特徴は気温が低く風が強い。
地面は硬くなり、芝は枯れています。
気温が低いのは飛ばない原因ですが、その他の特徴は条件次第では飛距離アップが望めます。
まず風ですが、風と言ってもフォロー(追い風)の風もあればアゲインスト(向かい風)もあります。
左右の風だってあります。
アゲインストでは飛距離が落ちますが、フォローの風なら飛距離は伸びます。
右から左に風が吹いている場合はフックを打てば風に乗せて飛ばすことができます。
反対に左から右に風が吹いていればスライスを打てば飛距離を伸ばすことが可能です。
もちろん曲がり幅もそれなりに出ることは計算しておいてください。
冬は地面が硬く夏よりランがでます。
下り傾斜に当たったボールはかなり転がり飛距離を伸ばすことが可能です。
つまり冬のゴルフで夏以上の飛距離を求めるのなら、天候や地形を把握して打てるようになれば良いのです。
左右の曲がりは難しくても球を高く上げてフォローの風に乗せることは簡単なので気になる人は以前書いた記事も読むと良いですよ↓
道具を変えるのも試す価値あり
条件次第では夏より飛ばすことも可能ですが、基本的に冬は体が動かず飛ばなくなります。
体が動かずにヘッドスピードが落ちるなら、道具を変えるのも1つの方法です。
クラブを変えると当然感覚や球筋も変わりますが、冬でもゴルフをやる人は冬用のクラブセットを作るのもありだと思います。
冬のゴルフで飛ばなくてもスコアを良くする方法
冬のゴルフでスコアをまとめるには飛ばないことを認めることが大切です。
先ほどお伝えした冬でも飛ばす方法は条件が合わないといけません。
残念ですが冬は夏よりボールは飛ばないのです。
いくら薄着になるようにしても夏場の半袖でのプレーに比べれば体が動きにくいのは仕方がありません。
よく
こう決めている人がいますが、もっと柔軟に考える事が大切です。
夏なら150ヤードかもしれませんが飛ばない冬なら140ヤードみたいな感じです。
このように考えずに
こう考えるとスイングのバランスが崩れミスショットの原因となります。
冬は大きめのクラブ選択をすることがポイントです。
冬の特徴は芝が枯れていること。
スコアをまとめるにはこれを利用しない手はありません。
ティーショットならラフに入ってもほとんど関係ないので狙い場所が夏に比べ広くなります。
山岳コースなら斜面に当たったボールは下まで落ちてくるでしょう。
下まで落ちて来てラフだとしても関係ないなら斜面にぶつけてもOK。
このように考えられると夏よりティーショットは簡単です。
グリーンを狙うショットも地面が硬いので手前から転がし上げるイメージで打てるとスコアはまとまりますよ。
冬のゴルフが飛ばない理由まとめ
今回は冬のゴルフが飛ばない理由や対処法を紹介しました。
冬でも飛ばしたい人は多いと思いますが、プロでも冬は飛びません。
条件次第では夏より飛ぶこともありますが、基本的に飛ばないと思いましょう。
飛ばないと割り切ればクラブ選択や攻め方を変えれば良いだけです。
冬はコースマネジメントを鍛えるのにぴったりな季節。
ゴルフは難しくなりますが、いろいろ考えながら回るとゴルフのレベルが上がりますよ。