ネット上では普通に話せている私ですが、現実の私はどもり持ち。どもりって分かりますか?
今はどもりって言わず吃音症とか言わないといけない感じになっていますが、あるサイトによると
言葉の発音の流暢(りゅうちょう)さが損なわれる病気のひとつで、言葉の開始時に、最初の音を何回も速く繰り返したり、次の音がつまって出ない状態です。
成人でも大勢の前での挨拶、発表などで緊張しているときなどによく見られる症状ですが、これが日常的に、慢性的に起こることをいいます。小児人口の約2・5%が吃音をもっているといわれています。
と書いてあります。
裸の大将こと画家の山下清も吃音症です。
お、お、おにぎりた、食べたいんだなぁ〜。
みたいにスムーズに言葉が出ない事を吃音症もしくは、どもりと言います。
今回はゴルフの事よりも、どもりを持つ人に希望を持ってもらうための記事です。多くのゴルファーには関係ない話かと思いますが、最後まで読んでいただけると吃音症について学べると思います。
どもり(吃音症)も極めれば喋りを仕事にも出来るって事をお伝えしていきます。
それではいつもの調子で行ってみよう(^^)
どもりとは?吃音症で悩んでいる人も多くいる
どもりとも言われる吃音症ですが、調べてみると言葉が話せる2歳から5歳で発症する人が9割、それ以降に発症する人が1割程度の病気らしいです。
おそらくクラスに1人くらいは、ぼ、ぼ、僕は、みたいな苦しそうに話していた人がいるのでは無いでしょうか?
その張本人が私です!
吃音症はどの様な感じなのか?
どもりでも吃音症でもどちらでも良いのですが、それだと統一性が無くなるからここからは吃音症で統一していきます。
吃音症で検索すると医学的な難しい話ばかり出てきて眠くなるので、私の感覚をお伝えします。
まず、吃音症はスムーズに言いたい事が言えないのですが、頭の中がまとまっていないのではなく、言葉が出ないのです。
普通の人は意味が分からないかも知れませんが、例えるならゴルフという単語を言おうとしているとします。
普通ならすぐにゴルフと声に出して言えますよね?
それが言えないのです。
頭の中ではゴルフと言おうとしているのに声が出ないのです。
吃音症の症状には3つのパターンがある
ゴルフと言いたくても声が出ないってどう言う事?
これが普通の人が知りたい事だと思います。
(声がお腹から来ているのかは分かりませんが、とにかく喉から先に行かないんです)
で、喉から先に行かないから無理矢理声を押し出そうとして力を入れます。
そうするとゴ、ゴ、ゴ、ゴルフ!みたいな感じになるんです。
しかもこのパターン以外にも2つあります。
力むと最初の一文字だけ出てゴーーーールフみたいになるパターンと最初から最初の一文字すら出ないパターンがあります。
他の吃音症の人がどうなのか分かりませんが
私はこの3パターン全てが今でもあります。
吃音症の人に落ち着いて話しなよと言う人がいますが、その通りだと思いますが、どんなに落ち着いても声が出ない事を知ってもらえると助かります。
吃音症の人は苦手な文字がある
この辺りから普通の人がよく分からなくなって来るかも知れませんが、吃音症の人は苦手な文字や行があります。
行と書きましたが、ア行とかカ行とかサ行とかの事です。
ちなみに私はア行とハ行が苦手です。
苦手?苦手ってどう言う事?
最初にア行やハ行の単語が来ると喉から先に声が行かないのです。
何でって言われてもこっちが知りてぇーわ!!!!
神様に何でこうしたのか聞いてくれっ!!!
特にひ!
はひふへほのひ!
ひが最初に来た時はもう絶望だね!
だって「ひ」だよ!絶対言えないよ!
言おうとする前から分かりきっているもの!
スライムが勇者に挑む様なもんだよ。
初めの村を出た勇者にすらボコボコにされるんだよ。
こっちはその辺の草むらから後ろから襲いかかっているのに木の棒と皮の服しか着ていない勇者にすら負けるんだよ。
じゃあどうすれば良いのさ!!!!
そもそも神様は俺に恨みでもあるのか?こんチキショー!!!!
…
ちょっと落ち着こう。
…
…
…
とりあえず、吃音症の人は苦手な行や言葉があるって事!
ゴルフのレッスンプロとしてア行は致命的。
ゴルフを教えるのに最初がアドレスだからねっ!
ハードル高すぎて笑えるレベルっ!!!
初めてレッスン受けに来た人に「それではア、ア、ア、アドレスから教えますね」なんて言ったら次は無いからね。
こう思っているのがいくら鈍感な私でも分かるから!
それでも何とかレッスンプロとやっていけてるのには、今までの経験で誤魔化しているからなんだよね。
私なりの誤魔化し方は吃音症の人にとって画期的かも知れないので教えておきます。
次に出ない言葉は本人が1番分かってるという事実!
私も経験値が浅い小学生の頃は苦手な言葉も無理矢理言おうとしていました。
ゴルフと言おうと思って喉から先に言葉が出なくても、ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴルフ!(やっと言えた!)みたいにゴを何回言うねんっ!って関東なのに大阪のツッコミを入れられて精神的ダメージを負いながら話していました。
時にはゴルフの最初のゴすら出ずに口をパクパクさせて大爆笑をさせながらも、残りHP1で何とか死なずにいた事もあります。
吃音症の人は声を出す時に、この文字は出ないなってのが、何となくわかります。
言う前から
と言う様に出ない言葉がある程度分かります。
これがいつから分かるようになったのか分かりませんが、中学生の時には分かっていたと思います。
これは残念ながら30代後半になった今でも変わっていません。
それではどうするのか?
解決法は2つあります。
1つは言葉の言い換え。
アドレスが言えないなら構え方と言い換えるのです。
アが言えなくてもカなら言える事が多いからです。
だからアドレスではなくカマエカタ。
これはネットで調べるとほとんどの吃音症の人がやっているみたいです。
一度はアドレスと言おうとして
こう思ったらすぐに違う言葉に言い換えます。
その間訳1秒。
この様な言い換えで誤魔化します。
ただ1秒と言っても話している最中の1秒って結構長いんですよね。
変に会話が止まる感じになります。
そこで私のやっている方法は
この様にゴルフの前に「ん〜」と息を吐くように小さく言っていからゴルフと言っています。
吃音症の人は最初の文字が出なくて困っています(私だけ?)
その最初の文字は出る文字と出ない文字があるので出る文字を最初に小さい声で言うのです。
ん〜ゴルフじゃなくても、さ〜ゴルフでも良いのですが、私は小さな声で「ん〜」と言う事でスムーズに会話が出来ています。
これは私の会話の基本となっています。
吃音症はリズムが大切です。
そこはゴルフと同じ!
リズムが途切れると言葉を発しにくくなるので、最初に聞こえないくらいに「ん〜」と言ってから話す事でリズムが生まれるのです。
もちろん調子の良い時は言わなくても良いです。
この様にしてからは会話が楽になりました。
精神状態と吃音症には関係がある
精神状態と吃音症には関係があります。
ストレスを感じていると吃音症が酷くなり、リラックス出来ていると症状があまり出ません。
それと、話す時間が空くと吃音症の症状が顕著に出ます。
私の場合、何日か仕事をしていると慣れているせいなのか吃音症も気になりませんが、休み明けは緊張しているせいなのか吃音症の症状がハッキリ出ます。
ストレスと吃音症は切っても切り離せません。
私の場合ストレスに弱いせいなのか、ストレスが溜まると吃音症の他に喉の詰まりが現れます。
これはヒステリー球とか梅核気とか言われる症状です。
これは吃音症とは違う症状ですが、喉の詰まる感じが似ているので、もしかしたら吃音症に悩む人でも私と同じ感じの人もいるかも知れません。
少しでもストレスを溜めない様にする事が大切だと思います。
まとめ
今回はゴルフとはほとんど関係ない話でしたが、吃音症の私でも話す事を仕事にできると言う事をお伝えしました。
私はレッスンに向いていないと思うことは良くありますが、それでも何とか出来ています。
妻に普段の私の様子を聞いても稀に噛むことはあるけれど気にならないと言われるレベルになっています。
今回は結構真面目な記事になってしまいましたが、吃音症でもレッスンプロをやれているので、その報告でした。
この記事を読んで読むゴルフは可愛そうだと思った人は、読むゴルフに愛のある募金をお願いします。
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