トン、トン、キュキュ!!!「おっー!」
プロのトーナメントでバックスピンがかかっている場面を見て、自分もあんな風に打ってみたいなぁ〜と思ったことはありませんか?
スピンで止めるアプローチは見ていてとてもカッコいいものです。
実際、私もラウンドレッスンなどでお客様と回っていて、バックスピンをかけて止めるアプローチをすると、かなりの確率で「おっー!」と嬉しい反応をしてくれます。
そんな誰もが憧れるスピンアプローチのやり方を説明したいと思います。
正しい道具(クラブとボール)の選び方
いきなりネタバラシになってしまいそうですが、スピンをかけるには事前準備(大げさに言うと)が必要です。
プロでも止まるクラブとボールが無いとスピンで止めることは困難です。
まず、ボールですが、何でも良い訳ではありません。
ボールにはディスタンス系とスピン系がありますが、スピン系を選択して下さい。
スピン系も色々な種類があるとは思いますが、雑誌などでプロが使っているボールを見て選んでください。
だいたいのメーカーでは2.3種類あるはずです。
ウェッジはスピンで止めたいなら、SWです。
最近は58度とか60度とかもありますので、開いているクラブの方がスピンはかけやすいですが、初心者が使うと、上に上がるだけでたいしてスピンはかけられない事は多いです。
ウェッジに関しては、溝が大事です。
昔は角溝が一番スピンをかけやすかったのですが、ルール規制で使えなくなりましたので、出来るだけボールが引っかかるような溝が好ましいです。
当然使っていくうちに溝はすり減って来ますので、その様な場合はスピンはかかりにくくなります。
スピンをかける条件
スピンはどこからでもかけられる訳ではありません。
深いラフに沈んでいるボールではスピンをかけられません。
スピンをかけるには、フェースとボールの間に芝が挟まらない事が絶対です。
さらに言えば、ボールが順目で芝に浮いているのが理想です。
距離にしてもスピンをかけるにはある程度の距離がないと止まるようなボールは打てません。
ピンまで10ヤードからバックスピンで戻そうとしても無理な話です。
これが80ヤードであればバックスピンで戻す事も条件によっては可能です。
ある程度スイングのスピードが必要になるからです。
30ヤードでも、バックスピンで戻す事は難しいですが、止まるボールを打つ事は可能です。
スピンのかかるアプローチの打ち方
スピンのかかるクラブとボールと条件が揃ったら次はいよいよ打ち方です。
まず、スピンをかけるイメージですが、卓球でボールにバックスピンをかけるイメージをして下さい。
ラケットを横にしてボールの下を切る様な動きをすると思います。
この時にいくら正しい動きをしても、蚊が止まるくらいゆっくり打ってはスピンはかかりません。
10ヤードからピタッと止めるのが難しい理由はそこにあります。
ここでは30ヤードから打つ事を前提に説明していきます。
順番に説明していきます。
まずアドレスでは軸が真っ直ぐになる様に立ちます。
スタンスはややオープンに構えます。
足幅は30ヤードであれば肩幅より少し狭めにします。
体重は6割から7割ほど左足にかけます。
ボールの位置は真ん中かやや左寄りにします。
右足においてもスピンはかかりますが、同時に打ち出しの速度が速くなるため、すぐに止める場合はやや左寄りにします。
バックスイングではほんの少しコックを入れて、ダウンスイングでは体の回転でコックをキープしてフィニッシュまで振ります。
フェースは返しません。
振っていく軌道はイントゥインもしくはスタンスの向きに沿ったアウトサイドインにします。
ボールに緩やかな軌道でボールの中心よりほんの少しだけ下にリーディングエッジを入れます。
これがスピンのかかる打ち方です。
スピンアプローチを打った事の無い人は、ハーフトップと勘違いするかもしれません。
ボールの真ん中よりほんの少しでも下にリーディングエッジが入ればスピンはかかります。
スピンがかかった球は低く出ます。
上に高く上がるようではスピンで止めてるとは言えません。
少しハンドファーストで押し込む感じで振れば運ぶ感覚がつかめるはずです。
クラブをリリースしてしまうと、スピンがかかったりかからなかったりするので、手首はキープしてフェースの面を変えないことがコツです。
打点が一定にならないと距離感やスピンがまちまちになるので、この打ち方は上級者向きです。
まとめ
今回はアマチュアの憧れのスピンアプローチの打ち方を説明しました。
この打ち方を身につけるには、かなりの練習が必要です。
しかし、その練習を乗り越えてスピンアプローチを習得したのなら周りから憧れの眼差しで一目置かれるでしょう。
アプローチはスコアに直結します。
ボールのライを見極めて、適切なアプローチが打てるように頑張ってください。
それではより良いゴルフライフを(^-^)