ゴルフのレッスンプロが語りたがらない資格のヒエラルキー。生活や給料はどんな感じ？

プロゴルファーって華がありますよね。
トーナメントで優勝すればお金のほかにも副賞として高級車までもらえちゃいます。
有名選手はテレビCMにも出れて、町を歩けばサインくださいと言われ、もはや芸能人のような感じ。
家も豪邸に住んで、高級車を乗り回し、横には常に若いギャル。
ハーレムとはプロゴルファーのための言葉だったか～。
くぅ～うらやましいぜ。
しかしそのような華のある生活ができるプロは一握りの限られた選手。
ほとんどのプロは地味な生活を送っています。
今回はどちらかというと地味なレッスンプロの生活をお伝えしていきたいと思います。

そもそもゴルフのレッスンプロって？

そもそもレッスンプロって何なのでしょう？
正式にレッスンプロという資格があるわけではなく（似たような感じの資格はありますが）、ここではレッスンしてお金をもらっていればレッスンプロとしておきます。
ちなみにプロゴルファーの資格について知りたい人はこちらをご覧ください↓

「プロが解説」ゴルフインストラクターとプロって何か違うの？

レッスンする人の呼び方は

このような呼び方をするかと思います。
私の経験上レッスンプロと自分で言っている人はPGA（日本プロゴルフ協会）の資格を持っていない人が圧倒的に多いです。
私は別にレッスンプロだろうと、ティーチングプロだろうとインストラクターでもなんと呼ばれても良いのですが、PGAを持っている人はプライドが高い人が多いのです。
なので、自分で言うときはレッスンプロではなく、正式にティーチングプロ、もしくはプロゴルファーと名乗る人が多いです。
例えば、あなたがPGAティーチングプロに
「どうしてレッスンプロになったのですか？」
と聞いたときに
「私がティーチングプロになった理由は・・・」
と言い直すようであれば、プライドが高いと思われます。
で、その他のレッスンしている人は自分の事をレッスンプロと呼ぶ傾向があります。
とは言っても自分の事を職業で呼ぶ事なんてあまりないのですが・・・
これは正直語りたがらない人が多い。
なぜならヒエラルキーの何処にいるか分かってしまうから。
（あくまでも資格のヒエラルキー）
少し話を脱線してゴルフの資格のヒエラルキーの話をしていきましょう。

レッスンプロが語りたがらないレッスン資格ヒエラルキー

怖いですよ～。

この話をすることによって私が同業者から敵視されるからです。
特にPGAを持っていない人で成功（？）していない普通のレッスンプロからは大ブーイングだと思います。
例えるのならその人の身分を暴露されたも同然！
今の日本では身分を気にする人は少ないですが、少し昔は結婚しようとしていたら
「エタ、ヒニン」の出身だから結婚を反対されて出来なくなった。
このような感じ？
武士の人は自分にプライドを持っていて士農工商エタ、ヒニンの中では最上位に位置しているので、この制度は良く思っています。
しかし、最下層であるエタ、ヒニンの人は身分制度を嫌っているはずです。
もっと現代風に例えるのなら、
学生だって同じです。
江戸時代のような分かりやすいヒエラルキーはないにしろ、学校にもヒエラルキーが存在します。
これならあなたもイメージわきますよね。
学校でヒエラルキーの最上位にいるのが、クラスの人気者。
イケメンで勉強やスポーツができて、その人が発言すればみんな従う人。
このような人が集まるのがヒエラルキーの上位層。
逆に修学旅行などで
「仲のいい人同士でグループを作れ」
と言われてオドオドして、他のグループが出来上がって残った人たちで傷をなめ合うようにグループになった人達。

これがヒエラルキーの最下層のグループです。
通常虐めに遭うのはこの最下層の人。
根暗なタイプで、勉強も運動も出来ず、服も汚くいるだけで不快。
・・・
あくまでも例えですからね。
た・と・え。
誰かに説明する訳もなく、聞かれてもはぐらかす。
塾の友達から「あなたの学校でのヒエラルキーの階級は？」
「最下層でやらせてもらってます」
こんな風には言いませんよね。
学校だと具体的な判断基準はないのですが、ゴルフでは一応PGAという資格が認められています。
他の資格も認められているからあるのだけれど、ゴルフ場が安くなったり、レッスンをするスクールの条件や給料面で優遇されたりする事を考えるとPGAが上位といっても良いでしょう。
簡単に伝えるとPGA会員はヒエラルキーの上位なのでPGA会員はレッスンをするならPGAの資格を取れ！それ以外の人はレッスンをするな！このように思っています。
日本のPGAがしっかりしなかったから、誰でもレッスン出来る環境になっているので、仕事を奪われるからです。（もちろん膨張していますからクレームは受け付けません）
プロゴルファーを目指す人はほとんど全ての人がPGAのトーナメントプレーヤーの試験、俗にいうプロテスト合格を目指します。
しかしこのプロテストに合格出来るのは受講者のたった３％。
レッスンしている人の中でこのトーナメントプレーヤーの資格を持つ人は少ないのです。
それ以外でPGA会員になろうと思ったらティーチングプロの試験に合格する必要があります。
それ以外の資格は団体により条件が違います。
なのでざっくり資格に対してのヒエラルキーを書くと

このように分けられます。
（QTという資格もありますが、基本的に1年だけの資格なのでここでは省いています）
あくまで資格だけのヒエラルキーです。
このことは私が見た限りどのサイトも触れていませんが、確実に存在します。
ゴルフを教えている人なら分かると思いますが、PGAのトーナメントプレーヤーはなるのが非常に難しく、その資格を持っていると一目置かれます。

ただ問題はこのヒエラルキー上位にいるから稼いでいるかと言われると、ほとんど関係ないのが現状です。

ゴルフのレッスンプロの主な仕事

ゴルフのレッスンプロはレッスンだけしていると思っていませんか？

一番大切なのはレッスンなのは言うまでもありません。
練習場でレッスンをしているのを見たことがあると思います。
個人レッスンや集団レッスン、ゴルフ場の部屋を借りて座学をしたり
ラウンドレッスンをやったりします。
ラウンドレッスンもレッスンプロが一緒に回るのか、見て教えるだけなのかなど様々です。
レッスン以外の仕事とは何でしょう？
経営しているのか雇われているのかによってやる内容は変わってきます。

まずは集客。
いくらレッスンが出来ても集客が出来なければお客さんはやってきません。
ホームページを業者に頼んだり、ゴルフ練習場にチラシを張ってもらったり、最近ではSNSで集客しているプロも多いです。

企画運営
ラウンドレッスンやゴルフツアー、コンペ、親睦会などの企画を考えたりもします。

レッスンカルテ作成
生徒さんに何を教えて、何をやっているかカルテを作ります。
特に複数人でチームを組んでレッスンしている場合は必須項目だと思います。
ゴルフ場運営
ゴルフ練習場やゴルフコースの運営に関わっている人も多いです。
練習場であれば、お客さんが来るまでの開店準備や閉店作業、受付業務、グリップ交換や倶楽部修理など一通りやったりします。
ゴルフコースに所属しているレッスンプロであれば、支配人業務やキャディマスター業務、キャディ教育などがあります。

ゴルフのレッスンプロの給料

おまたせしました。
あなたが気になるであろうレッスンプロの給料です。
これはその人次第！
以上・・・
では納得しませんよね。
レッスンプロの世界だってテレビや雑誌にもバンバン出てカリスマレッスンプロとなり数千万の年収の人もいます。
・・・いますが、残念ながらたった一握り。
カリスマになっている人は大抵有名選手を育てた人です。
海外ではニックファルドを教えていたレッドベターやタイガーウッズを教えていたブッチハーモンなどが有名です。
日本では宮里3兄弟を育てた宮里優さんや多くの有名選手を育て坂田塾で有名な坂田信弘さん、丸山茂樹のコーチの内藤雄二さん。
このクラスがレッスン業界のヒエラルキーの最上位。
このクラスは年収数千万でしょう。
雇われではなく自分で経営していると思います。
経営していれば、有名選手を育てていなくてもお客さんが入れば1000万を超える人も多くいます。
会社経営者はヒエラルキーでも上位です。

その下が個人でやっているレッスンプロ
稼いでいる人と稼いでいない人がはっきり分かれるところです。
インドアスクールなどを立ち上げ成功している人もいますし（この場合先ほどのパターンかな？）練習場で打席を借りてレッスンしている人も数多くいます。
２５０万くらいから１０００万くらいと幅があります。

最後に雇われのレッスンプロ
雇われている条件によって稼いでいるかどうか分かれますがこちらも
２５０万くらいから7００万くらいと幅があります。

ちなみに求人などで載っている条件で多いのは、
月給23万～。
1日13000円以上。
1時間1500円。

このような募集が多いです。

イメージとしては美容師と同じで自分で立ち上げて成功すれば1000万以上も稼げますが、雇われだと多くて700万くらいです。
私の感覚だと４０歳で４００万位のイメージです。
全体を見ると３００万～４５０万位のレッスンプロが多いのではないでしょうか。

 

ゴルフのレッスンプロに向いている人、向いていない人

将来レッスンプロになりたい人もいるのでは？
ここではレッスンプロに向いていると向いていない人を考えてみたいと思います。
まず、前提としてゴルフが好きで、スコアが８０を切れる人とします。
正直８０を切れずにレッスンプロの人も大勢います。
余談ですが意外だったのがベストスコア８０の女優の森下千里さんがUS GTFのティーチングプロの資格を持っていることです。
もしレッスンをするのなら間違いなく、レッスンのヒエラルキー最上級になれます。
というか、私も教わりたい(笑)
で話を戻して、レッスンに向いている人はどのような人でしょう。
向いていそうなスキルを箇条書きにしていきます。

このような感じです。
なんとなくイメージ出来ますか？

結局ゴルフレッスンも接客業です。
ゴルフが上手くても話が出来ないと人気は出ません。
逆にゴルフが下手でも話が上手かったり、他の要素で人気が出る事はよくあります。
特にインドアでレッスンすると、レッスンプロが打つことが無いので極端な話、ゴルフで１００を切れなくても、話さえ出来ればレッスン出来てしまいます。
逆に、話が苦手だと資格ヒエラルキー最上位のPGAトーナメントプレーヤーでも人気は出ません。
もちろん、ゴルフがものすごく上手く、良い球を打っている所を見せたり、ラウンドレッスンで６０台を出したりして生徒さんから人気が出ることはありますが、基本的に話が苦手な人は人気が出ずらい傾向があります。

 

まとめ

今回はレッスンプロについてお伝えしていきました。
レッスンをしている人の拘束時間は長くなりがちです。
これからレッスンプロを目指す人の参考になれば幸いです。
・・・
人気が出る条件が全然なかった読むゴルフ中の人でした。
それではより良いレッスンライフを(^^)/

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